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by thukimiya

緊張

そこまで大きくないただの陸上の大会
市の大会でベスト16に入れば県大会
県大会でベスト2に入れば全国大会
その中の市大会と言われる1つの市にちらばる各中学校の陸上部が集まる大会である
市の大会なのでレベルもたいていは知れているし、
実際規模的にもそこまで大きいものではない・・・・のが普通である
しかし運が悪いことに自分の住む市内には県大会の総合上位の常連中学校が2校もあり
ベスト16ならともかくとして市大会ですら入賞は困難な大会だった




「うわぁ~・・・・でっかいな~・・・・」

1年の後輩達が思わずそう言葉を漏らす
小さいとは言っても競技場自体は1周400mのトラックとその回りに歩くスペースや観客席
全てあわせるとかなり大きなスタジアムになるため大きいのは当然といえば当然なのだが、
自分も初めて来たとき同じ言葉を発しただけに複雑な気分でもある。


それはそうとついに中学最後の大会になるかもしれない大会になった
私自信この時までそんなこと一切考えていなかったが、
そう考えるとなんとも名残惜しいというか少し寂しくなる
3年間全て陸上に費やしたわけでもなければ遊び感覚でやってたと言う方が私の場合は近い
それでも大会のこの感覚は肌がしっかりと覚えた
何かで刺されているような感覚
ピリピリと伝わる緊張
筋肉が緊張のあまりこわばって足がガクガクと震えだす
回りを見てもみんな平然としているので私も平然を装うがどうにも力が入りすぎてるように感じる
この他で味わうことのないような感覚を味わうのはおそらくこれが最後なのだ
実際この緊張を体感するときは早く終わってほしいと願うし
本当に緊張がすごくてできればもう嫌だって思うのに
何故だか私は悲しく感じた


第一コール
指定の場所へ行き参加することを伝える
この時点ではまだ平然と笑っていられる
緊張のきの字もないぐらい平然としていられる
ただこの後の緊張を思うとどうにも心苦しく精神的な意味では案外しんどいようにも思う
それでも私はこの時間は嫌いではない
誰かと一緒にコールに行き客席に戻る
どうでもいいことをのんびりと喋りつつ
また時には1年で初めての後輩を元気付けつつ喋り歩く
こういう時間はかけがえのないものだと私は思う
いや、今だから私はそう言えるのかもしれない。
そして案外早く時間はたち現地コールへと移る

現地コールは本当に出番までの待機となる
このときも案外緊張する
自分はしっかり一次コールをしたか
自分の番号はまだ呼ばれていないか
もしかしたらコール漏れで出れないんじゃないか
など心配するばかりでどうにも気が滅入る
番号を呼ばれた瞬間ホッとするがそれと同時に次の緊張が訪れる
自分の出番を待つまでは準備運動などできずとにかく30分近く待たされたりする
この時間が暇だとよく笑いながら言うが実際そんなことは一切ない
まだかまだかと出番を待ち暇どころか緊張と不安の方が大きいぐらいだ
ただそんな情けないこと言うわけにもいかないし
それで後輩を不安がらせるわけにもいかないから暇だと言うしかない
そう、言うしかないのだ


出番も近づいてきた頃
不意に客席を見上げる
自分の学校の後輩や同級生がいる場所を見上げる
みんな見てくれてるのかな~
とかそういう意識がないとは言わないけど少なからずあるが、
何よりも不安になってどうしても知ってる顔を見たくて見上げてしまう
目が合えば手を振る
何気ないことだけど目が合って手を振るだけですごく気持ちが落ち着くのだ
そう・・・私ならできる



ついに最後の大舞台がきた
スターティングブロックの位置を変える
普通に変えるだけなのに手に感覚がほとんどない
痺れて感覚が麻痺した手で何か物を持ったときの感覚に近い状態になる
極度の緊張の中必死にがんばろうと思う
自分がやることを頭の中で何度も思い返す
ただ走るだけで舞台に立つわけでもないのに何度も繰り返す
できる限り悪い方向には考えないようにする
私なら絶対大丈夫だと自分に言い聞かせる

「6レーン○中学校△△△番」

私の番号が呼ばれた
それと同時に片手をすっと上に上げ客席と審判に向かって一礼する
この動作もシュミレーションの内で案外これを忘れるとすごく恥ずかしい思いをする・・・と思う
私は忘れたことがないけど絶対忘れてはいけない礼儀なので忘れてしまうととんでもなく恥ずかしいはず

全てのレーンの番号が呼ばれた
心臓がドクドクと音を立てる
ついに走りだすのだと思うと同時に緊張が体中を巡る

「位置について」

審判の呼びかけにより一礼した後スターティングブロックに足を添える
足が震えてうまく動くようには思えない
フライングしないことを考えるとフライングしそうになるのでできる限り考えず
フライングはしない、全力で走り切る
っと自分の心に言い聞かせる

「よ~い・・・・」

両手と両足で全身を持ち上げスタートの体制になる
手に力がうまく入らず全身を支える手まで震えだす
全神経を耳に傾ける
ピストルの音だけをより明確に、確実に聞き取るために。
大丈夫・・・・私は走れる・・・・


「パァン!」

ピストルの音が会場を響かせる
それとほぼ同時に私はスタートした
完璧なスタートだった



そこから先は覚えていない
正直走ることに必死で走ってるときのことなんて一切覚えていない
ただはっきり覚えているのは走り終わって客席に戻ろうとしたときに

「お疲れ様」

そう言ってタオルとペットボトルを手渡してくれた友達と一緒に来て

「先輩お疲れ様でした。すごく速かったです」

っと言ってくれた後輩のことだけだった
私はすごくうれしかった
走り終わって疲れているし呼吸も乱れてロクに考えることもできないのに自然と

「ありがとう」

っと言っていた
自然と口から言葉が漏れていたのだ。



実際このときは調子もよくそのレースで2位
最終結果も12位ということで県大会出場が決まった
あと1回・・・・・
本当に次で最後なんだと心に言い聞かせ
私はもう一度陸上のトラックを走ることを決意した




もう何年前のことだろうか。
私はふと昔のことを思い出していた。
今でもあの緊張、あの感覚はしっかり覚えている
そしてできれば味わいたくないと毎回思うあの緊張は今なら
もう一度味わいたい
もう一度あの場所に立ちたい
そう思って仕方が無いから不思議である


あっ、そうだ。
この感覚を忘れないように書き留めておこう
何年も後の私が見てもまた思いだせるように・・・・・


                           1996年3月31日
                              未来の自分へ宛てた思い出













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あっかん、俺こういうの書くのめっちゃヘタクソや
ついさっきmixiの日記書いたら消えて心折れて超簡易日記書いて
オリンピックをふと見たら男子200mの場面見て1回フライングしてた
それを見たときに一瞬だけどあの緊張を思い出してその勢いだけで書いた
特にこれを書きたかったって言うわけでもないしオチも考えてなかったし
構成もなんも考えずに書いたからすごく荒れてるしわかりづらいし
物書きとしては最悪のものになった気がする

ただ1つ
やっぱり忘れず心のどこかにしまっておかないといけないものってのはあって
そういうものは時折思い出してあげるといいんじゃないかな~って俺は思う
それがよかったことでも自分にとって辛かったことでも
忘れずにいたほうが自分のためになると思うものならどれだけ辛くても思い出してあげるべきなんじゃないかな
自分が自分でいることの証明にもなるしそれを超えて何を得たのかも考えれるし
多くなくてもいいけどできればよかったこと、辛かったことを1つずつ
心のどこかにそっとしまっておいて時折思い出してあげれば何かあっても前に進めるもんなんだと思う
何か1つだけでいいから探して思い出してみてほしい
それは絶対未来に繋がる



っでこっから適当に
結局のところ俺はこういうの書くのがめちゃくちゃヘタクソやってことを再認識した
元々書くのうまくないし才能でできる範囲をもっとーにしてるから
正直小説を色々読むとか書き方勉強するとかそんなんやったことないしやる気ないし
書くのはいいけど読み返して誤字脱字の修正すらめんどくさがってロクにしないけど
やっぱり書く以上自分としては誤字脱字よりもなんでも書けるようになりたい
綺麗な流れでかけたときと今回みたいに読めないぐらい荒れた流れになってしまうような
ばらつきが出るようなものは書きたくない
何かを書いてそれを読む側にわかりやすく明確に伝えるっていうのはすごく難しい
生まれたときから使い続けてる言葉ですら難しいんだから文章にすると余計伝えにくい
物書きやめましたって言っても年に2回ぐらいは何か書いてるわけだし
やっぱり今以上のものを少しずつでも書けるようになりたい

今のところは自分のレベルの低さと文章力のなさを見直すことが先決かな~・・・・・
う~ん・・・・・難しい






※いつもと偉い中身違うけどこの日記を書いてるのは紛れもなく東西南北の左から2つ目の学校にいる氷です
 違和感も多ければかなり笑える内容になってると思いますがあんまり笑いすぎると本人が傷つくため
 笑う際は程ほどにお願いいたします
by thukimiya | 2008-08-18 22:46